みなさんは20世紀最後を賑わせた未来人・ジョンタイターをご存知ですか?
登場当時から話題でしたが、続々と予言が的中しており、登場して2036年に戻った後も度々話題になっていますね!
これを読めば、ジョンタイターが現代に伝えたかったことのすべてが分かるでしょう!
目次
ジョンタイターの登場は20世紀末!
2000年11月2日、「Time Travel Institute」というサイトに「timetravel_0」という名前で、書き込みをしています。(ここにジョンタイターの初書き込みのページにリンクさせています)
また、2001年1月27日にもartbell.comという都市伝説やミステリーのラジオ番組のBBSにも「John Titor」として書き込みをしています。(ここにそのBBSのアーカイブをリンクをさせています)
ここから世界を巻き込むジョンタイター騒動が始まります!
20世紀末というとノストラダムスの大予言があったり、2000年問題、都市伝説系の番組も賑わっていた時代ですね。そんなところに、ジョンタイターなる未来人がインターネットに登場したとみるや、世界中の都市伝説ファンは釘付けになりました!
ジョンタイターのプロフィールと目的
2036年からやってきたという自称タイムトラベラーのアメリカ人男性
出身地:アメリカ(フロリダ州タンパ市)
生年月日:1998年生まれ
所属:アメリカ内戦時に13~17歳まで「ファイティングダイヤモンドバックス」(ショットガン歩兵部隊)→アメリカ地方部の新政府の軍
大学:フロリダ大学
2001年3月24日を最後の投稿に、元の2036年に帰る
アメリカの都市部との戦争に、ロシアの加担などもありながら勝利したそうです。そしてアメリカ連邦政府の軍に配属され、とある事情のため過去へ訪れたのだといいます。
・2038年問題(2000年問題に似たコンピュータ言語の時計の問題)を解決するために、1975年にIBM5100というコンピューターを回収しに来た。
・1975年での任務は完了し、自分の祖父と約束した。私情により2000年に立ち寄った。
・タイムトラベルは第三次世界大戦で破壊された環境をもと戻すためのミッションに使用されている。その目的の1つとして、IBM5100の回収がある。
ジョンタイターが2000年に登場したことは、軍の命令にはなく、私情で立ち寄っただけのようです。
また、インターネットへの書き込みも「祖父との約束」とは関係なかったようで、本人の暇つぶしあるいは、酔狂といったところでしょうか。
基本的に質問に回答する形式で、掲示板上でコミュニケーションが取られています。多くの掲示板住人は、未来の様子やタイムマシンの原理について質問していました!
ジョンタイターのタイムマシンはこんな感じ!
ジョンタイターがネットに投稿したタイムマシンの資料
ジョンタイターがネットに公開したタイムマシンの資料がこちら!
仕様書もしくは取り扱い説明書の表紙でしょうか?
2036年は荒廃した世界だといいます。そのせいか、印刷が未来というより過去の資料っぽい…。
現物の写真ですね。ジョン・タイター曰く、タイムマシンは装置を車に積み込んで使うので、車ごと「タイムマシン」と呼んでいるといいます。
2036年のアメリカ連邦帝国の予算の無さを痛感する内装ですね。1975年への擬態も含まれているのでしょうか?
ジョンタイターのタイムマシンは2タイプ
まず1つ目は上記の「1976年式シボレーコンバーチブル」。こちらはジョンタイターが2036年から1975年に、そして2000年に来るときに使用されたモデルです。
2036年の車で1975年に乗り付けたらパニックになるでしょうから、時代に合わせた乗り物で、ってことでしょうかね。
次は、2000年から2036年に戻る際に使うとされていた「1987年式シボレー4WD」です。
お土産でも増えたのでしょうか?大容量の装置に変わりましたね。
この資料で、ジョンタイターのタイムマシンを少しイメージしやすくなったかと思います!
ジョンタイターの暮らす2036年はこんな世界
アメリカの崩壊
ジョンタイターの住む世界線では、アメリカの都市部(アングロサクソン人の衰退を意味する?)がアメリカの内争とロシアの核攻撃によって壊滅するようです。
・2005年からアメリカで内争が始まる。都市部と地方部での争い。断続的に2015年まで続く。
・ロシアが放った核兵器によって、アメリカ都市部が壊滅し、アメリカ地方部が内争に勝利する。
・ロシアの核攻撃から第三次世界大戦が勃発する。30億人がこの戦争で亡くなる。
・アメリカの新連邦政府はロシアと有効的な関係にあり、最大の貿易相手となる。新たな首都はネブラスカ州にあるオマハ。
世界中に侵攻していく中国の台頭
アメリカの抑止力がなくなり、第三次世界大戦が勃発し、今では考えられない世界動向を呈しています。
中国がNデー(Nデーの詳細不明)を前に、日本、台湾、韓国を強制併合してしまいます。
中国がヨーロッパへ侵攻し、ヨーロッパ諸国を占領していく。
中国がオーストラリアに侵攻するもオーストラリアが防衛する。オーストラリアは半壊状態になってしまう。
中国には世界征服を目論む計画があり、その予定が書き込まれた地図があるなどまことしやかに噂されていますが、ジョンタイターの世界線ではアメリカの敗北を見るや、ここぞとばかりに世界中に侵攻しているみたいですね。
破壊された街、放射能汚染された地球で暮らす人々
当たり前にあった生活が2036年には一変していることが、ジョンタイターの話からわかります。、
不自由ない生活を取り戻すには、かなりの時間が必要そうですね。
・人々はコミュニティ(小さな集落)を形成し、そこで暮らしている
・農作物や家畜は自分たちで育み、自分たちで消費する
・発電は局所的で、太陽光発電は重宝している
・これまでの大量生産ができるような工場は稼働していない
・出生率は低く、人間の平均余命は60歳ほどになった
・インターネットは普及していて、電話とwebサービスはインターネットから供給されている
一部、環境を取り戻す地球
ジョンタイターによれば、工場なども稼働せず、無駄な生産・消費が抑えられているため、地球環境の一部は良い方向へ進んでいるそうです。
・氷河の氷は溶けていない
・温暖化は深刻ではない
・スモッグや産業廃棄物もはるかに少なくなっている
ジョンタイターが的中させた予言!
ジョンタイターが残した書き込みから、特に注目度の高かったものを抜粋してみました!
ペルーの大地震を予言!
投稿日:2001年2月8日
ジョンタイター「ペルーでの地震を予言することもできるが、そうすると死ぬはずの人が生きて、生きるはずの人が死んでしまう」
ペルーの大地震を予言
→4ヶ月後の2001年6月23日にM8.4の地震が発生!
イラク戦争を予言!
投稿日:2001年2月25日
ジョンタイター「イラクが今、核兵器を持っていたとして驚きますか?次の戦争の準備のために各国の尻を叩いくためのでたらめだと思いますか?」
イラク戦争(第二次湾岸戦争)を予言
→2003年イラクの核兵器所持によるアメリカ・イギリス率いる連合軍によるイラクへの攻撃
(結果的に、イラクを調査しても大量破壊兵器は発見されなかった)
狂牛病を予言!
投稿日:2001年3月24日
ジョンタイター「人は絶えず死んでいて、その多くはCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)のせいで亡くなっています。私が言ったように、私の最初の投稿は半年前にありましたが、このCJDがどれほど壊滅的なものになるかを強調したいと思います。コロラド州では、手術器具から2人がCDJに罹り、死亡していることが確認されています。」
※CDJ(クロイツフェルト・ヤコブ病)とは、狂牛病がヒトに感染する際に変異したものである疑い病気です
狂牛病(BSE)の蔓延を予言
→2003年アメリカで狂牛病発生、世界的な混乱へ
※実は投稿前の2000年からイギリス・ヨーロッパ諸国でヒトへの感染が確認されていましたが…
新ローマ教皇誕生を予言!
投稿日:2001年2月8日
ジョンタイター「新しいローマ教皇が誕生します、その人の名前は知らないけど」
新ローマ教皇誕生を予言
→2005年にヨハネパウロ2世が逝去し、ベネディクト16世がローマ教皇になる!
中国の宇宙進出を予言!
投稿日:2001年2月19日
(中国が2036年までに有人宇宙飛行するか?の質問を受けて)
ジョンタイター「中国は有人の宇宙飛行船を軌道に乗せるところまで来ていると思っています。すぐに実現したとしても驚きはしない。」
中国の有人での宇宙進出を予言
→2003年に世界で3番目の有人宇宙飛行を達成!
実現しなかったジョンタイターの予言
オリンピックの中止
投稿日:2001年1月29年
ジョンタイター「多くの紛争の結果、2004年以降、公式なオリンピックはありませんでした。2040年に復活する可能性があります。」
オリンピックの一時中止と再開を予言
→2004年にオリンピックは問題なく開催されていました。
→コロナウイルスにより、2020年の東京オリンピックは中止となりました。
アメリカの崩壊と第三次世界大戦
投稿日:2000年11月4日
ジョンタイター「世界大戦により、30億人の人々が亡くなりました。」
投稿日:2000年11月7日
ジョンタイター「2005年からアメリカは内戦が始まります。10年ほど断続的に内戦が続き、2015年にロシアのアメリカ・中国・ヨーロッパへの核攻撃によって、第三次世界大戦が勃発します。アメリカの都市部はその核攻撃とアメリカ連邦帝国(ジョンタイターが属する地方部の軍)に破壊されます。」
アメリカの解体と第三次世界大戦を予言
→アメリカの内戦もロシアの核攻撃、第三次世界大戦も実現せず。
中国の世界進出
投稿日:2001年2月6日
ジョンタイター「今後、西側諸国の情勢は不安定になり、中国に「拡大」の自信を与えてしまう。中国には、結婚することができないと覚悟できている男性兵士が何百万人もいます。中国によるヨーロッパへの攻撃は、ヨーロッパが集結してドイツの東へ進むことに対する中国の反応です。」
投稿日:2001年2月8日
ジョンタイター「中国が日本・台湾・韓国が強制的に併合されてしまう。」
投稿日:2001年2月8日
ジョンタイター「オーストラリアはよくわからなくて興味深いです。オーストラリアは中国の侵攻を撃退しましたが、ほとんどの都市は襲撃に遭いました。」
中国の世界進出を予言
→中国が動くきっかけとなる第三次世界大戦が勃発していないので、これも実現していない。
UNIX言語で世界崩壊する2038年問題とは?
2000年問題はシンプルでわかりやすかったですね。19●●年のうち、●●年とだけ表記していたために、2000年になると1900年に戻ってしまうというものでした。
ジョンタイターの世界で直面している2036年問題は、どうでしょうか。これもコンピュータ言語上での不具合だそうです。
UNIX系のシステムで発生する問題で、難しいところは置いておいて、秒でカウントしている仕組みが2038年1月19日3時14分7秒で上限を超えてしまうことが原因で、2000年問題同様、システムが正しく動作しなくなる恐れがあるというものです。
IBM5100の隠された機能?
上記の2038年問題を解決できるのが、IBM5100だそうです。
IBM5100は現行のプログラム言語と古いプログラム言語の両方が読み解ける機能があるそうです。これがあれば、プログラムのデバッグが可能になるため必要なのだと、ジョンタイターは発言しています。
また、ジョンタイターの生きる2036年にはIBM5100が1台もないため、1975年にタイムスリップしたといいます。
実は、IBM5100のデバッグ機能って秘密の情報ではない?
これまで、IBM5100にそういった機能があったことを誰も知らなかったのか?
確かに、発売当初は、IBMの非公開情報だったそうです。IBMが企業スパイから守るために秘密にしていたそうで、開発に関わった一部の技術者しか知り得ない機能だったそうです。
これについては、2004年8月のロシェスターマガジン(ROCHESTER MAGAGINE)がIBM5100の開発に関わったボブ・デュービックにインタビューした際に、このジョンタイターの発言が正しいことを認めたそうです。
しかし、1991年に出版された「IBM Systems Journal 30巻」にこのデバッグ機能について書かれていて、既に公になっていたことが確認されています。
「世界線が違う、ズレが生じた」は万能な言い訳?
今となっては一般的になってきた「多次元宇宙論」「世界線」ですが、インターネット黎明期において、これらの単語も当時はまだ珍しいものでしたし、考え方についても肯定的ではなかったと記憶しています。
多次元宇宙とは、1つの事象が生み出す結果にはあらゆる可能性があり、そのあらゆる結果がそれぞれ別の世界へと繋がっている。そうしたあらゆる結果が分岐する複数の宇宙が存在するという考え方です。
ジョンタイターもネット掲示板への書き込みの際に、「タイムマシンで移動しても、プラスマイナス2.5%程度のズレが生じる」と発言しています。
当たらなかった予言は、僅かな誤差が繰り返されて膨大な値となり、全く異なる世界に繋がったと解釈してほしい、ということですね。
本当に未来人なら、過去の改変は大罪なのでは?
ジョンタイターが本当に未来人でタイムスリップによって現代に来たのであれば、過去の改変はドラえもんよろしくご法度なのではないでしょうか?という意見があります。
しかも政府・軍の任務で現代に来ているということでしたから、善良な公務員と見ていいと考えられます。
そんな人物が未来のことをペラペラ話したことがわかれば、その人物が罪に問われたり、人物自体に危険が及ぼされてしまう可能性も十分に考えられます。
もっといえば、自分が未来について話しすぎることで、元の時代に戻ったら全く違う世界で自分が困る、という結果も想像できますよね。
未来人ジョンタイターは作り話だった?
そもそも、世界線の違いを理由に何でも発言できてしまうのは便利な口実ですよね。
ジョンタイターの登場は20世紀末でしたね。ノストラダムスの大予言や、「世紀末」という言葉の響きに、一気に都市伝説やオーパーツなどのジャンルに注目が集まった時期でもあります。
そして、この世界中を巻き込んだ「未来人ジョンタイター」について、そういった流行に乗じた作り話だったという説もあります…
深くリサーチしてみましたので、ぜひ読んでみてくださいね!