実は、ジョンタイターについては既に多くの海外マニアの間で完結している話であることをご存知でしたか?
深く彫り続けた人であれば既に気がついていることかもしれませんが、おとぎ話「ジョンタイター」の作者たちが暴かれているというのです。
未来へ帰った後も度々話題になり、都市伝説の新規ファンを増やし続けるジョンタイター!
都市伝説マニアたちが何を根拠にジョンタイターに決着をつけたのか紐解いてみましょう!
目次
ジョンタイターの予言は当時でも想定範囲内?
「ジョンタイターの予言」として、後世に語られていますが、原文を見ると予言しているような体裁ではないものがほとんどでした。
2036年を生きていたジョンタイターなので、この先に起きることを仄めかした、という程度の語気ですね。
それでも世間が「予言的中!」と話題騒然になった代表的なものがこちらです!
ジョンタイターが的中させた予言と反論!
ジョンタイター「ペルーで大地震が発生する」(投稿:2001年2月)
→書き込みから約4ヶ月後に、2001年6月23日にペルーでM8.4の大地震が的中!
反論:ペルーは南アメリカ大陸の沿岸部にある国です。環太平洋造山帯に属しており、地震がとても多い地域でも有名です。「日本でも直下型の大地震が来るぞ!いつかはわからないけど。」という予言をしておけばそのうち的中するのと同じぐらいですね。
ただ、4ヶ月後に当たったというのは、ジョンタイター側の人間としては非常にラッキーな的中でしたね。
この図は、ペルーでの1900年~2016年までにあった地震の分布です。○が付いている箇所が震源地で1つの地震です。
こちらはペルー地震について記載したウィキペディアです。大地震のみ詳細な記録がありますが、10~20年に1度は大きな地震が来ていますね。
ジョタイター「アメリカで狂牛病が発生する」(投稿:2001年3月)
→実際に、2003年12月にアメリカで狂牛病に感染した牛が発生。世界最大の牛肉生産国のアメリカでの発生で地球レベルの混乱になる!
反論:既に2000年にはイギリスやヨーロッパで狂牛病の牛肉を経路にしたクロイツフェルト・ヤコブ病が発生しており、周辺国や先進国など多くの国の医療現場では狂牛病に警戒する動きがありました。こちらにNIID(国立感染症研究所)のページをリンクしておきますが、日本国内でも2001年1月には警戒を通達する動きがありました。
専門的な知識や繋がりがあれば、都市伝説やオカルト的な掲示板の住人を欺くのには十分なタイミングでの投稿のように思えますね。
ジョンタイター「中国が近いうちに有人宇宙飛行成功させたとしても驚かない」(投稿:2000年2月)
→2003年10月、中国が神舟5号で有人宇宙飛行を成功させる。有人宇宙飛行はアメリカ・ロシアに次いで3番目の成功。
反論:ネットでは、中国の有人宇宙飛行の予言を当てた!と記載していますが、原文はこちら。
質問者:Does China have a manned space program between 2001 and 2036?
(訳:中国は2001年から2036年の間に有人宇宙計画がありますか?)
ジョンタイター:I believe they are pretty close to putting a man in orbit. It shouldn’t surprise you if they do that soon.
(訳:私は彼らが人を軌道に乗せるのはかなり近いと思います。彼らがすぐに実行したとしても、驚くことではありません。)
かなり曖昧な回答ですよね。質問自体も2036年までと、その時代ならもっと多くの国で有人宇宙飛行が実現しているのではないかというほど先まで設定された期限でした。この流れを予言的中!と言い切るのは、難しいと思いました。
ジョンタイター「新ローマ教皇が誕生する」(投稿日:2001年2月)
→ヨハネパウロ2世が逝去。ベネディクト16世が新ローマ教皇として就任。
反論:発言当時、ヨハネ・パウロ2世はすでに80歳でした。ヨーロッパ人の平均余命は約81~83歳です。まもなく世代交代が近いことは、ジョンタイターでなくても予想できますよね。しかも、「別の新しい教皇が誕生する。けど、彼の名前は知らない。」と発言しており、これも予言というには苦しいですね。
ジョンタイター「イラク戦争が核兵器を保有しているかも」(投稿:2001年2月)
→2003年3月、アメリカやイギリスを始めとする連合軍が、大量破壊兵器を保持しているという理由でイラクを攻撃。しかし、イラクで大量破壊兵器は発見されなかった。
反論:イラク戦争が勃発して予言が的中した!とネットでは賑わいましたが、こちらも予言したとは言い難い表現でした。原文がこちら。
ジョンタイター:Are you really surprised to find out that Iraq has nukes now or is that just BS to whip everyone up into accepting the next war?
(訳:イラクが今、核兵器を持っていたとして驚きますか?次の戦争の準備のために各国の尻を叩いくためのでたらめだと思いますか?)
これを予言とするならば的中したのかもしれませんね。未来人でアメリカ軍人という立場から未来への明確な予言は禁止されているんだ、というポジションで解釈している都市伝説ファンがいることも確かです。
核兵器あるいは大量破壊兵器こそみつかりませんでしたが、それが保有されている前提で始まった戦争でしたので、ジョンタイターが仄めかした内容に即していると言えますね。
不勉強で申し訳ないのですが、これは世界情勢的に予想できたのでしょうか?もともと、イラクとアメリカの関係はきな臭いものだったかとは思うのですが。
イタリア国営放送とYOUTUBERがジョンタイターの嘘を暴いた?
イタリア国営放送RAIの「Voyager」
このジョンタイター騒動において一番の功労者といえば、イタリア国営放送のRAI(Radiotelevisione Italiana)をおいて他にないでしょう。
2008年5月19日、RAIは「Voyager」という番組内でジョンタイター騒動の真相に迫る内容を放送しています。
嘘と断定して捜査を進めるのではなく、あくまでも中立的に事実だけを拾い上げていく構成に、その信憑性の高さは都市伝説マニアの中でも一目置かれている情報源です。
捏造を暴くYOUTUBER!「ジョンラジムス」
ジョンラジムスというYOUTUBERがジョンタイターについて深堀りして捏造を暴いてしまいました!
ジョンタイターについていくつか動画を投稿しているうちに、重要人物の兄弟から連絡を受けて真実に辿り着いたそうです!英語がわかるのであれば必見です!
これ以降の内容は「Voyager」(RAI)、ジョンラジムスのYOUTUBERコンテンツ(字幕なしで2時間あります)での放送内容を含めて解説していきます。
ジョンタイターの母ケイ・タイターは存在しない?
2003年1月ケイタイターというジョンタイターの母親を名乗る女性が法律事務所を訪れた、と言われています。
そしてケイタイターは、写真・書類・ビデオテープをその法律事務所の弁護士に託しました。しかもビデオテープには、ジョンタイターがタイムトラベルするところが記録されている、と言われています。(そう話すのは、この騒動のフロントを務めるラリーハーバーだけだからです)
「Voyager」(RAI)の中で、私立探偵マイクリンチによる調査が行われます。現代のジョンタイター家が暮らしているとされるアメリカ・フロリダ州のタンパという街で、ケイタイターと現代のジョンタイターの所在を掴もうとします。
しかし、タンパの戸籍情報を探しても警察のデータベースや司法のデータベースを探しても、ジョンタイターもケイタイターも記録がなかったのです。
一部ネットでは、ジョンタイター家は(ジョンタイターが促して?)引っ越したということも言われていますが、転入転出の履歴であれば、市のデータベースからも辿れそうに思いますが、何もでてこなかったのです。
そもそも、ケイタイターという女性の出現は、ジョンタイター財団の関係者から発言されたものであり、接触した人物は他にいませんでした。ケイタイターは架空の人物という線がここで浮上しますね。
ジョンタイター財団の正体とは?
Amazonでジョンタイターに関する著作物が販売されていましたよ!販売元は「The John Titor Foundation Inc(ジョンタイター財団)」とされていますね。すべての著作物や商品については確認できていませんが、版権なども管理しているようなので、ジョンタイター関連のグッズを売ることで版権使用料や手数料などを得ていることは間違いないでしょうね。
ジョタイターは未来人で、もう2036年に帰った人物ではなかったのでしょうか?なぜ、現代に「ジョンタイター財団」なるものが設立されたのでしょうか?いきなり商売の気配が漂ってきましたね。
ジョンタイター財団のCEOは凄腕弁護士!
「ジョンタイター財団」のCEOを務めているのはラリーハーバー(重要人物)というエンタメ分野に強い弁護士でした。なんと、ディズニーの顧問弁護士も務めたほどのスゴ腕弁護士なのだそうです。
ジョンタイター財団の所在地はファンタジーな場所、そして実在しない
また「Voyager」(RAI)の内容に戻りますが、私立探偵マイクリンチがジョンタイター財団の住所に向かいます。
「セレブリティ」というディズニーが作ったフロリダの富裕層向けの街にその住所はありました。
住所にはステットソン大学の法学部の建物がありました。そして会社住所に記載の部屋番号にたどり着くと、なんと、全く違う会社があったのです。郵便物の受け取りについては、別の住所でしたが、そこも私書箱の代理受け取りの業者があっただけで関係する人物や団体はなかったそうです。
ジョンタイターは、アニメ(作り話)の中のお話だから!と言わんばかりの展開です。実態がないことを暗に示しているのか?
ジョンタイターに関する儲けはこの人物の元に
番組のインタビューによると、ジョンタイターに関する著作物や版権はすべてラリーハーバーが管理し、その収益もすべてラリーハーバーに帰結するといいます。もちろん、建前ではジョンタイター家へ支払っていると話していますが…。
そして、一番話題になっていた物的証拠である「ジョンタイターが未来へ帰るところ」を記録したビデオについて、ラリーハーバーは視聴したといいます。
特に目ぼしい情報はないですが、こちらがジョンタイター財団のHPです。非常に簡素。
ケイタイターを作り上げたのはラリーハーバー?
ラリーハーバーとジョンタイター家との出会いは、ラリーハーバーの法科大学時代の友人が、ケイタイターにラリーハーバーを紹介したことで始まったそうです。しかしラリーハーバーは、電話でコンタクトするだけで一度もジョンタイター家の誰とも会ったことがないそうです。話すのもケイタイターとだけだそうです。父や現代のジョンタイターとは話したことがないそうです。
ラリーハーバーは、ジョンタイター財団のCEOでありながらクライアントと一度も会ったことがないというのはなんとも不思議な話ですね。
そして、エンターテイメント案件に強い弁護士だということでラリーハーバーが紹介されたそうです。ケイタイターは未来人ジョンタイターに関わることが嫌になって(現代のジョンタイターにも危害が及ぶ恐れもあると懸念して)すべての管理をラリーハーバーへ任せたそうですが、なんでエンターテイメント関係?と思いませんか。関わりたくない、としながらもジョンタイターの利権で儲けを出そうとしている、という風に見えて仕方がありません。
「Voyager」(RAI)も真実を暴こうと、オフレコを装ってラリーハーバーからうっかり真実を喋らせようとしますが、弟であるリチャードハーバーがぴったりとくっついて、隙きを作らせないように振る舞っていました。
そして何より怪しいのは、弟リチャードハーバーはニューヨークから反対側海岸のフロリダまで自費でわざわざ駆けつけたという点です。インタビュー対象でもないですし、現場でとくに必要とされていない人物でした。
私立探偵のマイクリンチはこの弟を非常に怪しんでいました。弟リチャードハーバーの職業は、情報工学のエキスパートでIBM5100のことについて知っていたとしても不思議ではない人物だそうです。
おとぎ話「ジョンタイター」の作者はこの人たち!
ジョンタイターが作り話であるとすれば、まず疑いたくなるのはこの人たちですね!
アートベル、「COAST TO COAST AM」のメインパーソナリティ
この後の章で詳しく解説しますが、このラジオ番組「COAST TO COAST AM」のパーソナリティー・アートベル(Art Bell)がジョンタイターの話題の発信地となっており、ジョンタイター関係者の表舞台組の全員が彼の番組に勢揃いしていたことがわかりました。
なんらかの取引があったのか、この番組にだけ母親と名乗るケイタイターが質疑応答のため電話で出演しています。
ラリー・ハーバー
弁護士ラリーハーバーは、前述のとおり、ディズニーの元顧問弁護士で、ジョンタイター財団のオーナー兼理事長という肩書き。
ジョンタイター財団の住所もディズニーがフロリダに作った街「セレブリティ」の中にあるのです。ジョンタイターがファンタジーであることを暗に伝えているのでしょうか?
また、すべてのジョンタイター関連のお金が入っていくお財布も、このジョンタイター財団、ひいてはそのCEOであるラリーハーバーなのです。
疑うには十分すぎる身辺ですね。
リチャード・ハーバー
リチャードハーバーは情報工学の専門家。「Voyager」(イタリア国営放送RAI)がジョンタイターを追った際も、撮影見学を楽しみに来ているというよりは、どこかのほつれからジョンタイターの舞台裏が明かされないか心配で駆けつけたという印象でしたね。
いうなれば、お財布の門番ラリーハーバーと脚本家・技術監修のリチャードハーバー、といったところでしょうか?
ラリーハーバーの息子ブランドン(NASA職員)も?
「Voyager」(イタリア国営放送RAI)で、ラリーハーバーがちらっと触れたのですが、息子のブランドンがNASAの職員で、ジョンタイター本人であることを疑われて、メールのハッキング被害に遭ったことがあるそうです。
中国の有人飛行の予言的中などは、ラリーハーバーの息子からのリークだったのではないかと思えますね。
新の黒幕:モリーハーバー
ハーバー兄弟は、まだいました!「Voyager」では取り上げられなかった存在ですが、捏造を暴くアメリカ人・ジョンラジムスがYOUTUBEでその真相に迫っています。
「ジョンタイター」というおとぎ話の創造主でもあるのが、このモリーハーバー。英語版のWikipediaでも記載がありますが、ラリーハーバーとモリーハーバーによる創作物であると結論付けられています。
モリーハーバーが何者かというと、リチャード然り、彼もIT業界のエキスパートなのです!
「BeyondTrust」の最高技術責任者を務めているのがこのモリーハーバーです。システムへのアクセス管理や、PCのリモート操作などのITサポート系の会社のようです。1985年から創業とIT業界では歴史ある会社のようです。
リチャードはITエキスパートとだけ触れられていますが、ひょっとするとそれを遥かに上回る知識を持っているのがこのモリーハーバーなのでしょうね。
ジョンタイター関係者が「COAST TOP COAST AM」に勢揃い!
ジョンタイター登場前に同じ内容でFAX投稿?
実は、ジョンタイターは試験的に?ネット登場以前からラジオでの投稿でそのストーリーが開始されていたのです!
1988年7月29日、アートベル(Art Bell)がパーソナリティを務めるミステリーや都市伝説・陰謀論の中心としたネバダ州のラジオ番組「Coast to Coast AM」で、ジョンタイターが語る内容と同じものを視聴者投稿で受け取っていました。内容は、これから起こる世界大戦など、ジョンタイターがネットに書き残していった内容と酷似したものだったそうです。
モリーハーバーによって、1988年の「COAST TO COAST AM」のFAX投稿や2000年からインターネットへの書き込みが行われたと言われています。使用している単語や文法がモリーハーバーの作成した文章と一致している点が多いことからこのように推測されています。
ジョンタイターとして2001年ネット掲示板に登場!
そして2001年1月には、パーソナリティのアートベルのHP「artbell.com」のBBS(掲示板)にジョンタイターは現れました。
これは、ジョンタイター騒動の中心なので、みなさんの知るとおりの内容ですね。
母ケイタイターとラリーハーバーが電話出演!
ジョンタイター騒動後の2006年には、ケイタイターと名乗る女性と弁護士のラリーハーバーがこの番組で、電話応答の形式で質疑応答したという放送回がありました。アートベルはすでに引退し、ヌーリーという次のパーソナリティでしたが。
ほとんど話していたのはラリーハーバーで、母の回答をラリーハーバーの口から伝えるといった形式だったそうです。
アートベルは沈黙を守る
アートベル(Art Bell)は、前述のイタリア国営放送のRAI(Radiotelevisione Italiana)のインタビューを拒否し、何も話すことはできない、と回答しています。
ジョンタイター騒動は、アートベルのラジオ番組の歴史の中でも、特筆して世界中まで巻き込んだ話題です。自分の番組が一番盛り上がった話題についてのインタビューに対して、ここまでの拒絶をしているというのは、引っかかりますね。ジョンタイターについての口止め料をもらっているのでしょうか?義理堅い男です。
番組と超高学歴エリート兄弟たちとの間で、なにか取引があって、ジョンタイター騒動のステージとして「Coast to Coast AM」が選ばれたのでしょうか。この点については、明らかになっていないようです。
アーサーハーバーが「未来人ジョンタイター」は嘘だと暴露した?
兄弟や親子で「ジョンタイター」を作り上げていく中で、一人沈黙を破った兄弟がいました。それがこのアーサーハーバーです。
先程の捏造を暴くアメリカ人・ジョンラジムス宛に暴露メールを送ったそうです!
YOUTUBEのコメント欄を見る限り、「モリーハーバーはジョンタイターではない」「送ったメールの公開を取り下げてほしい」などのやり取りがなされていますが…
なぜ「未来人ジョンタイター」が作られたのか?
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ジョンタイターを創作した意味は?騒動の裏側に隠されたメッセージを読み解く?